私立医大病院薬剤部研究会にて中堅薬剤師向け研修を開催しました
10月25日、私立医大病院薬剤部研究会にて、中堅薬剤師を対象としたオンライン研修「現場を動かす“伝え方と問いかけ”の実践スキル」を実施しました。
病院薬剤師の業務が複雑化・多様化する中で、管理層と現場をつなぎ、チームの力を高める中堅層の役割がますます重要になっています。
今回の研修では、中堅薬剤師が果たす「つなぐ・判断する・育てる」という3つの役割に焦点をあて、納得感を生む伝え方や、主体性を引き出す問いかけのスキルを理論と実践の両面から学びました。
受講者同士が意見を交わしながら、日々のコミュニケーションを見直す時間となり、チャットやディスカッションも非常に活発に行われました。
“ケチな飲み屋”や“ザイオンス効果”といった印象的なキーワードを交えながら、日常の関わりの中に潜むサインや関係構築のヒントを共有しました。
終了後に実施したアンケートでは、平均満足度4.8(5点満点中)と高い評価をいただきました。
受講者の声(抜粋)
- 「部下、上司と定期的に接する中堅層の役割を再認識でき、大変勉強になりました。職場全体を効果的に繋ぎ、良い雰囲気づくりができるよう励みたいと思います。」
- 「明日から実践できる内容で大変勉強になりました。意識するだけでも変わってくると思うので、キーポイントとなる言葉を思い出しながら日々業務を遂行していこうと思います。」
- 「講義を聴くという受動的なものでなくグループでディスカッションしたり、ロールプレイしたりと貴重な体験ができ、新たな学びや気づきがありました。」
- 「テンポの良い進行で4時間があっという間でした。実務に直結する内容でした。」
- 「非常に活発にチャットに意見が展開され、内容とともにチェックインの重要性が参考になりました。疑問点にも的確に答えていただき、ありがとうございます。」
参加者からは、「現場での関わり方を見直すきっかけになった」「部下へのフィードバックを改めて考えたい」といった声に加え、「別のテーマでも学びたい」といった継続的な学びへの期待も多く寄せられました。

今回の研修実施にあたっては、 私立医大病院薬剤部研究会の会長である伊勢先生に機会をいただきました。
伊勢先生よりいただいたメッセージ
今回の研修会を通して、参加者は現場で使える伝え方、問いかけスキルの基本を学べたのではと思いました。また、グループワークの中で参加者同士がお互いの悩みなどを共有されていて、とても良い機会になりました。さらに参加者からの質問に対し、田口さんより的確なアドバイスをいただき、質問者だけでなく全ての参加者の勉強になったのでは思いました。こうした研修会を通じて、病院薬剤部全体のコミュニケーションがより良い方向へ進むきっかけになればと考えております。田口さんのおかげで、本研究会の目的「会員相互の緊密なる連携により、その学術並びに職能の向上を計り以て私立医科大学病院薬剤部の円滑なる運営に寄与する」につながる研修会を開催することができました。誠にありがとうございました。
pharmakeは、今後も病院薬剤師の皆さまの成長と組織の力を高める研修を継続的に提供してまいります。