長崎大学病院で中堅薬剤師向けキャリア研修を実施しました

2025年09月29日
導入事例

長崎大学病院で中堅薬剤師向けキャリア研修を実施しました

長崎大学病院にて、中堅薬剤師を対象としたキャリア研修を開催しました。
今回のキャリア研修は、中堅薬剤師の方々が自らのキャリアを改めて見つめ直し、今後の展望を描くことを目的として開催しました。
日々の業務に追われるなかで、将来の方向性についてじっくり考える機会を持つのは難しいものです。 そこで「自分はどのように成長していきたいか」「どんな経験が次のキャリアにつながるのか」を言語化し、具体的な行動につなげることを大切にしました。

研修では、スキルマップやキャリアラインチャート、好奇心のスイッチ、キャリアアンカーといった自己分析の枠組みを用い、普段接点の少ない他部署のメンバーとキャリア観を共有することで、多様な視点を得ていただく設計としました。

※これらの手法は「IDP(Individual Development Plan:個人の成長計画)」の考え方をベースにしており、参加者が自身のキャリアを主体的に描く一助となることを意図しています。

研修風景
研修中のグループワークの様子(長崎大学病院 薬剤部 キャリア研修にて)

 

受講者の声(抜粋)
「これまでキャリアを考える時間をあまり持てなかったので、言語化できてよかったです」
「他の参加者の経験や考え方を知ることができた」
「普段あまり関わりのない人のキャリアを聞くことができ学びになった」
「既にできることと身につけたいことを出し合うグループワークがためになった」
とのコメントもいただきました。研修がそのような気づきにつながったことを、大変嬉しく思います。

今回のキャリア研修は、中堅薬剤師の皆さんが自身のキャリアを見つめ直し、未来を描くきっかけとしてほしいという先生方の思いを受けて設計いたしました。薬剤部長の大山先生からいただいたご提案を契機に実現したものです。研修の設計については、副薬剤部長の中川先生と坂元先生にご尽力いただきました。
この「未来を見据える」という視点は、薬剤部で新たに制作されたロゴマークにも込められていると伺いました。長崎は出島を通じて世界に開かれた地であり、そこから情報や人材を発信していく薬剤部でありたいという願いが表されています。中央の矢印は薬剤師の成長を、星々は輝く薬剤師と長崎の夜景を象徴し、歴史を礎にしながら次世代の薬剤師が世界へ羽ばたいていく姿を重ね合わせたシンボルだそうです。

長崎大学病院 薬剤部のロゴマーク

 


こうした思いを踏まえ、大山薬剤部長、中川副薬剤部長、坂元先生からは次のようなメッセージをいただきました。

大山薬剤部長よりいただいたメッセージ

「今回の研修は、中堅の皆さんにとって“初心に戻る”機会であり、同時に“未来を見据える”時間になったと思います。日常業務を重ねていく中で、自分のキャリアや役割をあらためて考える余裕はなかなか持てません。だからこそ、このように立ち止まり、これまでを振り返りながらこれからの方向性を描くことが大切です。今回の学びが、個々の成長とともに薬剤部全体の力につながっていくことを期待しています」

中川副薬剤部長、坂元先生よりいただいたメッセージ

「今回は中堅期の薬剤師を対象にキャリア研修を行いました。中堅期は薬剤部業務において中心的な役割を担うだけでなく、後輩のお手本となり支える大切な時期です。一方で日々の業務に忙殺され、目標や自分の価値を見失いやすい時期でもあります。そこで、自らの強みや価値観を再認識することで、自らも成長を続けることができるようこの研修を行いました。研修では自分の内面を言語化し、同じ立場の仲間と共有してもらいました。普段はなかなか言葉にしないテーマに向き合うことで、新たな視点や気づきが得られたと思います。今回の学びを実践につなげ、一人ひとりのキャリアが薬剤部全体の成長へと広がっていくことを期待しています。」


pharmakeは、これからも病院薬剤師の皆さまの成長と組織力強化に寄与できる研修を提供してまいります。