静岡県病院薬剤師会にて中堅薬剤師向けマネジメント研修を実施

2025年02月20日

この度、静岡県病院薬剤師会にて、薬剤師としての経験が10~20年目に差し掛かる中堅層を対象としたマネジメント研修を実施しました。本研修では、「やりがい」とは何かを改めて考え、その理解を深めることで中堅薬剤師として果たすべき役割を再認識し、明日から実践できる具体的なステップを描くことを目的としました。
当社はワークショップを担当し、参加者が中堅薬剤師として果たすべき役割を実践的に学び、日常業務に活かせる具体的なコミュニケーション手法を習得することをねらいとしました。

当研修のポイント
本研修では、以下の2点を重視しました。
・ 職員が抱える考え方を理解し、その気持ちに寄り添うこと
・ 仕事の意義や価値を明確に伝え、組織の目標に向けた方向性を示すこと
中堅薬剤師には、専門的な業務だけでなく、後輩の指導やチームマネジメントといった役割が求められます。しかし、「どのように後輩と向き合えばよいか分からない」「業務を委任しようとしても、うまく伝わらない」といった悩みを抱える方も少なくありません。そこで当社は、日常業務で直面しやすいシーンを想定したロールプレイ形式のワークショップを実施し、具体的な対応力を養う機会を提供しました。

「中辛な後輩」とのロールプレイを通じた実践的な学び
研修の主軸となったのは、自身にとって対応が難しいと感じる後輩を想定し、適切なアプローチを模索するロールプレイです。今回は、「指示に対して表面上は従うが、納得していない様子が見られる」「怒られなさそう、と思った時しか意見を言わない」といった特徴を持つ「中辛な後輩」を設定。参加者が実際に指導やコミュニケーションを試みることで、自身の関わり方の癖に気づき、他者のアプローチから学びを深める設計としました。
また、ロールプレイが苦手な方でも取り組みやすいよう、ケースごとに適したスクリプトを用意し、安心して実践できる環境を整えました。その結果、全員が積極的に参加し、実際の職場で直面する場面をリアルに体験することができました。さらに、リアルタイムで効果的だった点や苦労した点を共有し、その場でフィードバックを提供することで、学びを即座に深める仕組みを取り入れました。参加者の多くがメモを取りながら真剣に取り組み、研修全体が活気ある雰囲気に包まれました。

研修による意識の変化と行動の変容
研修前後で、「やりがいのある職場作り」に向けた中堅薬剤師の意識の変化や、行動を起こすことに対する抵抗感について調査を実施しました。研修前から中堅薬剤師の役割に対する意識は高く、多くの参加者が「現状の働き方をより良くしたい(n=15)」「後輩の指導や業務委任に困っている(n=10)」という理由で研修に参加していました。
研修後には、行動を起こすことに対する抵抗感の有意な減少が認められ、
「相手のできていることを見つけてあげて、ほめることを意識したい」
「言ってくれてありがとう、助かったよという言葉は普段使えていなかった。この言葉で心を開けると思う。」
「どっちならやりやすいか、具体的提案を取り入れていきたい。」
といった具体的な行動への意欲が高まったことが分かりました。

研修を終えて
中堅薬剤師は、組織の中で「現場を支え、後輩を育成する」という重要な役割を担っています。そのためには、自身の業務に対する「やりがい」を再確認し、後輩やチームとどのように向き合うかを学ぶことが欠かせません。今回の研修を通じ、中堅薬剤師が前向きな一歩を踏み出せる機会を提供できたことを、大変嬉しく思います。
今後も、全国の先生方と連携しながら、病院薬剤師の成長を支援する取り組みを続けてまいります。


本研修の企画運営に携わった先生方に、弊社の人材マネジメント研修についてのコメントを頂きました。

Q.日常的に起こりうるシーンに対応する力を養うため、ロールプレイ形式での体験を通じて実践的な学びを深める構成としましたが、いかがでしたでしょうか。
A.今回の後輩役、先輩役を設定したロールプレイ研修は、中堅薬剤師の役割について自分事として捉え、新たな気づきを得たりすることができ、参加者にとって大変有意義な研修になったと思います。

Q.今後、pharmake に対して期待することや、さらに充実させてほしい点はありますか?特に、今後の研修プログラムでどのような内容を深めていくと病院薬剤師の職能発揮に向けて効果的だと感じますか?
A.薬剤師が現場で活き活きと活躍できることの手助けをしていって頂けるとありがたいです。今回は中堅薬剤師におけるマネジメントを中心とした研修でしたが、新人等も含めたラダー型の研修や他職種とのコミュニケーションスキルを学ぶ研修等も良いと思いました。

本研修の運営の先生方
左から、浜松医療センター 宮本康敬先生、菊川市立総合病院 瀧祐介先生、株式会社pharmake 田口、社会医療法人駿甲会コミュニティーホスピタル甲賀病院 渡邉学先生


弊社の研修は、気づき、学び、活用し、振り返り、また活用するというサイクルを繰り返すことで、「わかる」を「できる」に変えるアプローチを提供します。研修では体験型ワークを通じて「はっ」と気づきを促し、モチベーションを向上させることで、職場で前向きに主体的に行動できるよう支援します。ビジネス業界における一般的な理論やノウハウを、病院薬剤師の実践場面に合わせて具体的に応用することで、明日から使える学びを提供する研修コンテンツを心がけています。
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