ミドルマネジャーの資質向上を目指した研修を北海道大学病院で実施
2024年12月02日
この度、北海道大学病院様にて、ミドルマネジャー約30名を対象に、人材マネジメント研修を開催いたしました。
当研修は、主任や副主任、ならびに5年以内に入職された薬剤師の皆様を対象に実施しました。
本研修の目的は、薬剤部が目指す「ありたい姿」をチームで考え、共有することに加え、主任や副主任としての役割を再確認し、個々のキャリアに応じた具体的な行動指針を明確にし、実務に活かすきっかけを作ることでした。
「ミドルマネジャーの育成に力を入れていきたい」そんな想いを伺ってから4か月。当薬剤部の副部長である武隈洋先生と熊井正貴先生と二人三脚で、実践的で参加者にとって有益な時間となるよう研修プログラムを創り上げてきました。
研修内容の主軸は、「薬剤部の目指すべき方向性を共有し、その中で自分の仕事や役割について当事者意識を持つこと」に置きました。前半では、個人の潜在意識や考え方に働きかけるマインドセットのワークを取り入れ、参加者一人ひとりが主体的に薬剤部の未来像を考える環境を整えました。また、チームで「ありたい姿」を共有することで、共通の目標に向かって協働する基盤を築くことを目指しました。
後半では、「バックキャスト・ワーク」を実施し、現状維持バイアスを打破するために、理想の未来から逆算して課題を特定する方法を学びました。この手法は、単に現状から次の一歩を踏み出すのではなく、理想の状態を明確にし、そこから具体的な行動計画を逆算して考えるというものです。参加者は、このプロセスを通じて、論理的思考力や問題を分解して考える力を養い、実際の業務における課題解決のアプローチを学びました。
参加者からは、「問題の分解と原因特定の重要性を理解できた」や「課題解決の際、何を考えるべきかを特定するプロセスがいかに重要か学んだ」といった意見が寄せられました。また、問題解決においては、すぐに解決策を考えるのではなく、「考えるべきこと」を特定し、思考を深めることの重要性を再認識したという感想も多く聞かれました。
さらに、
- 「研修を通じてミドルマネジャーとしての自覚が高まった」
- 「部内や他部署とのコミュニケーション課題に取り組む意欲が湧いた」
- 「後進育成に関しては、相談しやすい環境を作る必要性を強く感じた」
- 「自分がやらなければならない課題と解決策が明確になった」
という意見もあり、今後の実践に向けたアプローチを検討するきっかけとなったことが伺えました。
研修のアンケートでは、83%の受講者が満足と回答し、その理由として「ありたい姿実現に向けて何をすべきか取り組みのヒントを得られたから」「分解して考える手法を学べたから」「後輩の育て方、巻き込み方のヒントを得られたから」という意見をいただきました。
北海道大学病院様のミドルマネジャー育成強化の一助となれたことを大変嬉しく思います。
本研修の企画運営に携わった武隈先生と熊井先生に、弊社の人材マネジメント研修についてのコメントを頂きました。
- 初のミドルマネジャー研修を行ってみていかがでしたでしたか?
以前からミドルマネジャー教育に取り組みたいと考えておりましたが、外部講師は一般的な企業を対象にした研修ばかりで、どこにどういう依頼をすれば良いのか決められませんでした。今回、薬剤師にフォーカスしたpharrmakeさんの存在を知り、期待する研修ができるかもしれないと思い依頼させていただきました。参加者が積極的に参加できるようなワークの工夫などが良く考えられていて、これは自分たちだけでは実現できないレベルの研修だと思いました。期待以上の研修になったと感じています。
- 株式会社pharmakeに依頼してみていかがでしたでしたか?
当初はこちらのニーズも少し曖昧でしたが、何度か打ち合わせを重ねてこちらの課題や期待することをお伝えしたところ、うまく意図を汲み取って研修に落とし込んでいただけたと感じています。薬剤部の伴走支援といった実績からのご助言は頷くことばかりで、薬剤師業務や課題を良くご理解いただいていると感じました。
弊社の研修は、気づき、学び、活用し、振り返り、また活用するというサイクルを繰り返すことで、「わかる」を「できる」に変えるアプローチを提供します。研修では体験型ワークを通じて「はっ」と気づきを促し、モチベーションを向上させることで、職場で前向きに主体的に行動できるよう支援します。ビジネス業界における一般的な理論やノウハウを、病院薬剤師や医療従事者の実践場面に合わせて具体的に応用することで、明日から使える学びを提供する研修コンテンツを心がけています。
病院薬剤師の人材育成に関するお困りごとがございましたら、お問い合わせください。
【お問い合わせ】
株式会社pharmake 代表取締役社長 田口恵実
TEL 03-4590-7802 E-mail info@pharmake.co.jp