「病院薬剤師のための生成AIハンズオンセミナー おかわり企画」を開催しました
2026年9月26日、「病院薬剤師のための生成AIハンズオンセミナー ~複数の生成AIを使い分けて、資料作成の精度を高める~」をオンラインで開催しました。
今回のテーマは、一つの生成AIですべてを行うのではなく、資料の目的や作業内容に応じて、Gemini Notebook、Claude、Copilotを使い分けること。
基本的な操作方法を説明するだけではなく、参加者の先生方にも実際に生成AIを操作していただくハンズオン形式で進めました。
生成AIによって「得意な仕事」が違う
生成AIを使っていると、「どのAIを使えばよいのか」「ChatGPTだけでよいのか」と迷うことがあります。
今回まずお伝えしたのは、資料の目的によって、生成AIに任せたい仕事も変わるということです。
例えば、ガイドラインや院内マニュアル、医薬品情報など、すでに根拠となる資料があり、「必要な情報を正確に整理して共有したい」場合にはGemini Notebook。
一方、データや材料をもとに、「何を、どの順番で伝えるか」を考え、提案資料やプレゼンテーションとして組み立てたい場合にはClaude。
資料作成を一括して「AIに作ってもらう」と考えるのではなく、何をAIに任せたいのかによって使うツールを変えることからスタートしました。
実際に受講された先生からも、
「それぞれの得意分野が異なることを改めて実感しました。」
「NotebookとClaudeの特徴、使い分けを知ることができました。スライド作成にも大いに利用したいです。また、Copilotも紹介いただき大変参考になりました。」
という声をいただきました。
Gemini Notebookでは「作ってもらう」から一歩進んだ使い方を体験
前半ではGemini Notebookを使用し、医薬品情報などの元資料から、院内で共有する資料を作成しました。
今回重視したのは、単に「この資料からスライドを作って」と指示することではありません。
生成AI側に対象者や目的、掲載する情報、順序、デザインまで任せてしまうと、同じ資料を使っていても、思っていたものとは違うアウトプットになることがあります。
そこで、
「まずチャットで構成を考える → 必要な情報を決める → レイアウトも含めて指示する → 資料を生成する」
という手順を実際に体験していただきました。
受講後には、
「Gemini Notebookで作業の仕方が分かりました。」
「これまで、ChatGPTとClaudeでやり繰りしていました。Gemini Notebookも加えてさらに業務効率アップしたいです。」
という声もいただきました。
毎回の指示を減らす「Claude Skills」
後半ではClaudeを使い、自分が普段作っているPowerPointの形式を再現する「Skill」を作成しました。
Skillは、簡単にいえば、自分の仕事のやり方をClaudeに再現してもらうためのマニュアルです。
生成AIはPowerPointの一般的な作り方を知っていても、「自分ならこういう構成にする」「自施設ではこの形式にそろえる」といった個人や組織固有の仕事の進め方までは分かりません。
そこで、普段の仕事のやり方やルールをSkillとして持たせておくことで、毎回一から細かく指示するのではなく、同じルールに沿って作業してもらう方法を体験しました。
ハンズオンでは、参加者それぞれのスライド形式を再現するSkillを作成し、さらにサンプルの薬剤部業務データから、その形式に沿ったPowerPointを実際に生成しました。
受講者からは、
「明日から生かせるスキルが盛りだくさんでした。my skill、議事録もいろいろな方向性が試せるので参加してよかったです。」
「Claude、前にも教わったのですが忘れてしまってたことがありました。」
といった声をいただきました。
「何ができるか」だけではなく、「どこまでできるか」を知る
今回のハンズオンでは、便利な機能だけをご紹介するのではなく、それぞれの生成AIでできること・できないことも実際の操作を通じて確認しました。
生成AIは、指示すれば常に思い通りの結果を返してくれるわけではありません。
細かなレイアウトには制約があったり、利用している環境や契約によって使える機能が異なったり、同じ指示でも出力に差が出たりします。
実際、受講者の先生からも、
「まだまだ知らないことだけですが、本当に参考になりました。できること、できないことがはっきりしたので、できないことは埋めて次に生かしたいと思います。」
「むやみにAIに投げるだけでなく、AIの効率的な利用方法を知ることも大事だと思いました。」
という声をいただきました。
生成AI活用では、新しい機能を次々に知ることだけでなく、それぞれのツールの特徴や限界を理解したうえで、仕事のどの部分を任せるかを考えることも重要です。
参加された先生方からいただいた声
今回のアンケートでは、6名の先生からご回答をいただき、5名が「非常に参考になった」、1名が「参考になった」と回答されました。
いただいた声を、一部そのままご紹介します。
「参考になりました。ありがとうございました。」
「それぞれの得意分野が異なることを改めて実感しました。」
「わかりやすい説明ありがとうございます。また、参加したいと思います。」
「明日から生かせるスキルが盛りだくさんでした。myskill、議事録もいろいろな方向性が試せるので参加してよかったです。」
「まだまだ知らないことだけですが、本当に参考になりました。できること、できないことがはっきりしたのでできないことは埋めて次に生かしたいと思います。エージェントも考えていますがまだまだできることはありそうですね。」
「今後の業務にAI分析は欠かせないと思います。」
「NotebookとClaudeの特徴、使い分けを知ることができました。スライド作成にも大いに利用したいです。また、Copilotも紹介いただき大変参考になりました。」
「これまで、チャットGPTとClaudeでやり繰りしていました。Gemini Notebookも加えてさらに業務効率アップしたいです。また、むやみにAIに投げるだけでなく、AIの効率的な利用方法を知ることも大事だと思いました。」
また、今後扱ってほしいテーマとして、
「データ分析と報告資料作成」
「勤務シフト作成、薬剤科の業務分析」
「採用リーフレットの作成、在庫管理ツール作成、勤務シフト作成、業務マニュアル作成、データ分析、アンケート集計」
「シフト作成に興味があります。現在、業務において生成AIはなくてはならないツールとなりました。今後もこんなことができるんだ、ということを知って利用していきたいです。」
といったご要望もいただきました。
病院薬剤師の仕事の中で、生成AIを「使える」状態へ
生成AIには毎週のように新しい機能が追加され、「何ができるのか」を追いかけるだけでも大変です。
一方で、病院薬剤師の日常業務に目を向けると、院内資料の作成、データ分析、報告資料、業務マニュアル、勤務シフト、採用資料など、生成AIを活用できる場面は少しずつ広がっています。
pharmakeの生成AIハンズオンでは、機能紹介を聞いて終わるのではなく、実際に自分で操作し、
「これは自分の仕事で使えそう」
「ここまではAIに任せられる」
「ここから先は人が確認する必要がある」
という感覚を持ち帰っていただくことを大切にしています。
今後も、病院薬剤師の実際の業務に沿ったテーマを取り上げながら、「生成AIを知っている」から「業務で使える」につながる学びの機会を企画していきます。