病院薬剤師の生成AI活用|薬剤部で使えるAIツールと業務活用例

2026年08月24日
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生成AIを使ったことはあるものの、「病院薬剤師の業務で具体的に何に使えばよいのか分からない」「試してみたものの、思ったような結果が出ず、結局これまでのやり方に戻ってしまった」という方も少なくありません。病院薬剤部では、情報収集、議事録作成、薬事委員会や教育用の資料作成、研究・論文執筆、データ分析など、生成AIを活用できる業務が数多くあります。

一方で、生成AIはどの業務にも同じように使えるわけではありません。重要なのは、「AIを使うこと」ではなく、「どの業務を、どのAIに、どこまで任せるか」を考えることです。

この記事では、病院薬剤師が生成AIを業務で活用する際の基本的な考え方と、ChatGPT、Gemini Notebook(旧Notebook LM)、Gemini、Claudeなどの活用例を紹介します。

病院薬剤師のどの業務に生成AIを活用できるのか

生成AI活用の出発点は、「自分の業務の何をAIに任せるか」を考えることです。例えば病院薬剤師の業務では、次のような場面で生成AIを活用できます。

  • 診療報酬改定や副作用情報などの情報収集・整理
  • 会議や打ち合わせの議事録作成
  • 薬事委員会や院内研修などの資料作成
  • 研究や論文執筆の支援
  • データの整理・分析
  • シフト作成などの業務支援

ただし、それぞれの業務に適したAIは異なります。そのため、「とりあえず生成AIを使ってみる」のではなく、業務の目的に応じてツールを選ぶことが重要です。

ChatGPT・Gemini Notebook(旧Notebook LM)・Gemini・Claudeをどう使い分けるか

生成AIには、それぞれ得意とする領域があります。例えば、自分の考えを整理したり、対話しながら文章を作成したりする場面ではChatGPTが活用できます。手元にある資料を読み込ませ、その内容をもとに情報を整理したい場合にはGemini Notebook(旧Notebook LM)が適しています。GeminiやClaudeなども、それぞれの機能や特徴を踏まえることで、情報整理、分析、資料作成などさまざまな業務に活用できます。

大切なのは、「どのAIが一番優れているか」を決めることではありません。「この業務なら、どのAIに任せるのが適切か」という視点で選ぶことです。

例えば、「自分の考えを整理する」「複数の資料から必要な情報を探す」「データを分析する」「資料のたたき台を作る」では、求められる機能が異なります。業務ごとにAIを使い分けることで、生成AIを実務に取り入れやすくなります。

生成AIが思ったように動かないときに確認したいこと

生成AIを使っていて、「思ったような回答が返ってこない」と感じることがあります。その原因の一つが、AIに対する指示の曖昧さです。

人に仕事を依頼するときと同様に、生成AIにも「何をしてほしいのか」を具体的に伝える必要があります。特に、次のような条件を明確にすると、求めるアウトプットに近づきやすくなります。

  • どの情報・データを使うのか
  • 何を目的としているのか
  • どのような形式で出力するのか
  • どの程度まで詳しく分析するのか

生成AIの性能だけでなく、業務の目的や条件をどこまで具体的に指示できるかも、活用の精度を左右します。

病院薬剤部で生成AIを使う際のハルシネーション対策

生成AIを業務で利用する際には、事実と異なる情報を生成する「ハルシネーション」に注意する必要があります。対策として重要なのは、生成された内容をそのまま正しい情報として扱わないことです。特に医薬品情報や制度、診療報酬など、正確性が求められる情報については、必ず一次情報や信頼できる情報源を確認する必要があります。

また、使用するAIや情報の与え方によってもリスクを抑えることができます。例えばNotebookLMのように、指定した資料を情報源として回答を生成できるツールを利用すれば、「この資料の範囲で整理する」といった使い方ができます。

生成AIにリスクがあるから使わないのではなく、どの業務なら使えるのか、何を確認すべきなのかを整理したうえで利用することが重要です。

生成AIは病院薬剤師の「時間の使い方」を変える

生成AIの価値は、単に作業時間を短縮することだけではありません。資料作成のたたき台を短時間で作る、膨大な資料から必要な情報を抽出する、データを整理して分析の準備をするといった作業をAIに任せることで、人が使う時間を変えることができます。

これまで単純作業や情報整理に使っていた時間を、判断、企画、対話、意思決定など、人が担うべき仕事に振り向けられる可能性があります。病院薬剤部に生成AIを導入する際には、「何時間削減できるか」だけではなく、「生まれた時間を何に使うのか」まで考えることが重要です。

まずは一つの業務から生成AIを試してみる

生成AIを導入するときに、最初から多くの業務を変える必要はありません。例えば、次のような比較的取り組みやすい業務から試す方法があります。

  • 会議の内容を整理する
  • 資料のたたき台を作る
  • 手元の資料を要約する
  • データ整理を補助してもらう

実際に使ってみることで、「この業務には使える」「ここは人が確認する必要がある」といった判断基準も徐々に明確になります。

生成AIを活用するうえで重要なのは、単にAIを操作できることではなく、どの業務に、どのAIを、どこまで使うのかを判断できることです。病院薬剤部の業務を一度棚卸しし、「AIに任せられそうな業務はないか」という視点から一つ選んで試してみてください。

実際の活用事例

動画でもご覧いただけます

病院薬剤師の生成AI活用については、無料オンラインセミナーのアーカイブでも解説しています。
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