戸田中央メディカルケアグループ 薬剤部でDX研修として生成AI研修を開催しました

2026年08月18日
導入事例

生成AIは、研修で使い方を理解しただけでは、なかなか日々の業務には定着しません。
実際に使ってみると、「同じ資料を使っているのに、なぜ出力が違うのか」「思ったより生成に時間がかかる」「どう指示すれば、ほしい回答に近づくのか」など、研修中には見えていなかった疑問が出てきます。
そこで戸田中央メディカルケアグループ (以降、TMG)薬剤部では、生成AIについて「知る」だけではなく、実際に操作しながら学ぶハンズオン形式でDX研修を実施。さらに、研修後に実際の業務で使ってみて生まれた疑問を持ち寄るアフターフォロー研修まで実施しました。

まずは「生成AIを使ってみる」ところから

2026年6月23日に実施したDX研修は、生成AI活用の入門編として設計しました。
Gemini Notebook(旧Notebook LM)の基本操作からスタートし、資料の要約や検索、引用元の確認、複数資料の比較、テスト・教材の作成、音声データからの議事録作成などを、実際に操作しながら体験していただきました。
病院薬剤師の業務では、薬事委員会資料や院内勉強会・周知資料の作成、診療報酬改定通知やガイドラインからの情報検索、新人・実習生教育、議事録やマニュアルの作成など、生成AIを活用できる場面が数多くあります。

一方で、できることだけを知っても、安全に使えるようにはなりません。
生成AIが、もっともらしい誤情報を生成する「ハルシネーション」がなぜ起こるのか。そのリスクを踏まえて、どのようにプロンプトを工夫するのか。さらに、目的によって生成AIをどう使い分けるのか。
「使えること」と「気をつけること」の両方を確認しながら、全員で一つずつ操作を進めました。

4.75 / 5.0 満足度平均(28件回答)「全員で実際に操作する」研修だからこそ

今回の研修では、講義を聞くだけではなく、参加者全員で同じ操作を一つずつ進めました。

また、研修中に出てきた疑問はチャットで随時受け付け、その場で回答しながら進行しました。
研修後のアンケートでも、こうした進め方について多くの声をいただきました。

研修で挙がった声
「ゼロから教えていただき、全員ができるようにしてくれたことが非常に良かったです」
「皆で操作することでより理解が深まった」
「研修中に実際に自分でもNotebook LMを使うことが出来て、業務で使用するハードルが下がった」
「チャットも活用して質問をその場で田口先生が一つ一つ答えて下さる形もとても参加した感がありよかったです」

生成AIは、説明を聞いて理解することと、自分で操作できることの間に距離があります。
だからこそ、今回の研修では、研修を企画されたTMG 薬剤部の先生方とともに、研修の中で実際に生成AIに触れ、「自分でも使えそう」と思えるところまで進めることを大切にしました。

<h3実際に使ったからこそ出てきた疑問を、もう一度持ち寄る</h3
6月の研修後、参加者の皆さまには実際の業務の中で生成AIを使っていただきました。

すると、
「同じ資料を参照しているのに、出力が異なる」
「どう指示すれば、ほしい回答に近づけられるのか」
など、実際に使ったからこその疑問が出てきました。

生成AIに限らず、研修で「わかった」と思ったことを実際の業務でやってみると、そこで初めて出てくる疑問があります。
そこで2026年7月30日に、アフターフォロー研修を実施しました。
参加者から寄せられた疑問を課題別に整理し、「なぜそのような結果になるのか」を確認したうえで、プロンプトの工夫や操作のヒントなどを、実演を交えながら一つずつ確認しました。

研修で挙がった声
「全くの初心者である自分も、生成AIを使える気がしてきました!」
「実際に使いながらの研修の為、使用方法がよくわかり、身についた」
「明日からにでもトライできそうな実践的な内容が多かったため。」

「わかる」と「できる」の間を、どう埋めるか

研修で「わかる」ことと、現場で「できる」ことは同じではありません。
特に生成AIは、実際に使ってみなければ、自分がどこでつまずくのかもわかりません。
だからこそ、TMG 薬剤部では、最初の研修だけで完結させるのではなく、「研修後に実際に使ってみて、そこで出てきた疑問を改めて解消する」という形で、アフターフォローの機会まで設けていただきました。

一度の研修ですべてを理解することを目指すのではなく、まず使ってみる。そして、実際に使ったからこそ出てきた疑問を持ち寄り、もう一度学ぶ。

今回の取り組みは、TMG 薬剤部の「研修を受けて終わりにせず、実際の業務での活用につなげたい」という考えから実現したものです。

pharmakeでは、今回のように、生成AIの機能やプロンプトを学ぶだけでなく、実際に操作し、業務で使ってみた後の疑問まで扱う研修を実施しています。
単発の研修で終わらせず、現場で生まれた疑問に向き合いながら、生成AI活用が病院薬剤部門の日々の業務に根づくところまで伴走していきます。