上田薬剤師会 薬薬連携研修会にてコミュニケーションをテーマに講演を行いました
2025年12月01日
導入事例
2025年11月28日に、上田薬剤師会 薬薬連携研修会にて「多様な価値観を活かすコミュニケーションと職場づくり」をテーマに講演を行いました。
開催の背景
AIが台頭する中、薬剤師に求められる役割は「専門知識の提供だけではなく、人との関わり方やコミュニケーション能力にある」という認識が高まっています。
薬剤師は患者・多職種・外部機関と接する機会が多く、コミュニケーションの質が日常業務の安全性や効率、生産性に直結します。
こうした背景を踏まえ、薬剤師がより良い関わり方を身に付けられる学びの場として、上田薬剤師会では今回の研修会を企画されました。
講演内容
今回の研修では、現場で増えている「伝わらない」「価値観が合わない」といった行動・反応のズレを、構造的に理解するところからスタートしました。
人の受け止め方が異なる理由を、価値観の多様化やフレーミング効果・意思決定理論などを用いて整理し、相手に届くコミュニケーションの実践方法を紹介しました。
講演内では、以下のテーマに触れています。
- 価値観の違いが生む「伝わらない理由」の可視化
- 相手に合わせたコミュニケーションのアプローチ
- 労力過大評価バイアスや認知的不協和といった認知心理から見る“受け止めの差”
- 主体性を育むための問いの立て方と、意見が出やすい場づくり
- 管理者自身のメンタルマネジメントと認知の調整方法
薬剤師は1日の60〜80%をコミュニケーションに費やすと言われています。
そのため、単に情報を伝えるだけではなく「どう届くか」を設計することが、チームの安全と生産性に直結します。

今後の取り組み
コミュニケーション力が高まることで、薬剤師は地域の中でより確かなハブとして機能し、多職種連携や患者支援の質を一層高めることができます。
pharmakeでは、こうした役割発揮を後押しするため、地域の薬剤師会や病院との連携を今後も進めていきます。
