東北ブロック学術大会にて、「専門性とチーム貢献の両立」をテーマに登壇しました

2025年05月26日
お知らせ

2025年5月18日(日)、いわて県民情報交流センター(アイーナ)で開催された
「日本病院薬剤師会 東北ブロック第14回学術大会」
(第79回医薬品相互作用研究会シンポジウム 合同開催)にて、
シンポジウム10「未来を創る次世代薬剤師のための教育体制 ~専門性と人間力を育むために~」に登壇いたしました。

本講演では、限られた人員の中で病院薬剤師がより職能を発揮するための現場支援の実践例をもとに、
「任せることの心理的ハードル」や「自分ごと化を促す関わり方」、
そして「個人と組織の価値観のすれ違い」へのマネジメント的アプローチについて、
行動経済学や組織行動学の理論も交えながらご紹介しました。

特にお伝えしたかったのは、
「任せる=タスクを渡すことではなく、関係と環境を整えること」という視点と、
「マネジメントは優しさではなく設計である」という考え方です。
病院薬剤師としての専門性を深めつつ、チームの中で成果を生み出していく。
その両立のために、現場で実践できるヒントを少しでもお届けできていたら嬉しく思います。

総合討論では、参加された先生方からも
「量よりも質、という部下にどう声をかければいいか?」
「働き方や価値観の異なる部下のモチベーションをどう高めていくべきか?」
といった、非常に現場的で本質的なご質問をいただきました。

それぞれの現場にある悩みや問いに向き合いながら、
組織として人を育てていく難しさと面白さを、あらためて感じる時間にもなりました。
引き続き、pharmakeとして、現場に根ざした人材育成や組織づくりの支援を続けてまいります。